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カテゴリ:月を運ぶ( 68 )
十勝 デメーテルの 思い出
現在、げんなりして床に横たわり、「はっ!」として起き上がる。
その、横になった疲労感と虚脱感が、何かに似ている。
と。

数年前に帯広で行われた、デメテールへ向かった時と同じだ。
あの時も、会場の入口で、「入るのをやめようかな」という思いとともに、
駅の近くと、競馬場の入り口を三日、行き来していた。

ちょうど、「ためらい」という言葉について、なんやかんやと考えていた頃だった。

芹沢さんが関わっているから、
きちんと、禅僧のルールを守ろうと考えてもいたのだ。
入り口で入山を乞うというか。

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そんなことをしているうちに、すんなり入れて、
そして、まぁ、やはり、そのようにアートイベントを経験するのもいいのではないかな?
とも思うようになった。
そう思えるようになるまで、何年かかったんだろう?

ためらい。
というのはぼくの好きな作家のトゥーサンという人が小説のタイトルにしていた。
はずだ。
どうも、検索をする気になれない。
し、薄く記憶しているものは、脳から取り出すのに、ちょっと手間取る。

現在、床の上にはジュゴンのぬいぐるみの枕のようなものが寝そべっていて、
沖縄の米軍基地問題を忘れないように、忘れないように、と針の筵の役割をするはずなんだけれど、
ぼくは沖縄へ行ったこともないし、沖縄の友達も少ない。

二階の床の上にねそべるジュゴンはタマという猫の寝床になっている。

「月を運ぶ」
は、なんというか、手伝いつつ、作品を作ってしまう。
ということかも。

人間関係や社会状況も「作品」だと言ってしまえば、身も蓋もナイキがするけど、
そもそも、身も蓋もない感じを 求めていたのではないだろうか?
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by docore | 2010-02-16 02:48 | 月を運ぶ
愛のかたち
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http://coexist-art.com/
台東区は今日のような雨の日がいい。寒くて息が白くなるあたり、のれんの向こうの温かい匂いをやりすごして、水滴で湿った路面の反射をくぐるように歩いていゆく。ぬらりと信号機のあかりをにぶく反射させてアスファルトが波打つ。どこかな?ここかな?と迷い歩いていると、入り口らしきところでタバコを吸っている男がいて、彼に呼び止められる。

ホルモン関根に挨拶して、入り口でタバコを吸ってから、展示会場へ入る。

101枚のペインティングが壁面にある。
点滴容器に封入された神田川の水と青い絵の具が混ざったものが、和紙に滴り落ちる。その和紙もハート型に透かしを入れて漉かれている。循環してゆく大きな物語と、
その刹那、違う世界へと踏み外せる装置になっている。

ロンドン・パリ・ニューヨークと各地の都市の川の水を使って、このインスタレーションをやろうとしている。
http://www.super-blue.com/
ホルモン関根の世界。
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by docore | 2010-02-11 02:12 | 月を運ぶ
REFLECTION
2月6日から水戸芸で リフレクション / 映像が見せる”もう一つの世界”。
5月9日まで。
ぼくは藤井 光の仕事ぶりが好きだから、大きく期待している。

おかげさまで、まるかがみ。

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太平洋岸の各都市へ行くと、初恋の頃の心持ちを感じてしまって、
どうも塩梅が悪い。
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by docore | 2010-02-05 21:37 | 月を運ぶ
創造と破壊
二度ほどしか立ち寄れないでいるが、旧フランス大使館にて行われている現代美術の展覧会を右手側に80年代にセゾン美術館で行われた「フランス現代美術展」のカタログを手繰り寄せながら記述してゆく。


会場を歩いてみて、展示構成の緻密さと儚さを思い知る。
やはり、その人を幾分知っている、ということから、岡田裕子、anne,の作品行為が身にしみてくるが、木を赤いロープで亀甲縛りしてあったり、わかりやすい悪戯のようなものや、鼻血とか、「赤い色」が記憶に残りやすい。
今は。
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by docore | 2009-12-20 07:07 | 月を運ぶ
ヨゼス ボイスに ほこりを
伝説的な現代美術家であり、パイクと親密な関係を持った男、
ヨゼス・ボイスの8日間の日本滞在を引き金にした展覧会が水戸芸術センターで開かれている。

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ボイス来日!と言う言葉からは、
早稲田にあった、今はなきパン工場跡地が一時的にアートスペースとして自律していたことを
思い出す。
夜道にバイクで高円寺から、向かった。
赤瀬川原平が発した、「生きるために必要なものを素材として作品を作り続けたというのならば、
あなたは何故、水を選ばなかったのですか?」というボイスへの質問に彼は答えられなかった。

ボイス、ウォーホルらが、ベネチアで馬鹿騒ぎしている影像を見る機会がアムステルダムであったが、
東洋的な感覚から言えば、それらを見て、一気に興が冷めてしまった。
そういうところが、俺の弱さだと思う。
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by docore | 2009-12-03 19:42 | 月を運ぶ
批評のジェスチャー
We will not stop the gesture of criticism.
It could become a critic of the city was in the act of monitoring itself.
我々は批評のジェスチャーを止めない。
それは監視された社会の批評になるからだ。

ということで、フラッシュ・モブ。
ルール1・2を思い出しつつ、

Tokyomobからのお知らせでした。
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by docore | 2009-11-25 05:16 | 月を運ぶ
トロール
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バスで南へ下り、善福寺へ向かう。
トロールの森と名づけられた野外展示会を見に行く。赤塚さんの、父の作品からオノマトペを抽出して展示するという行為にひそかな期待をして出かけたのだ。そして、他にも知っているアーティストの名前があったから。
確かに、「シーン」と静まり返っている状況を言語化したものは、オノマトペだとは思う。が、ジリリリーンとか、お疲れ様でした。などはオノマトペとは言わないだろう。などと引っかかってみたけれど、この、「シーン」には恐れ入った。さすが、赤塚不二夫の娘だ。銅像の周りに言葉を並べたのも、せわしなく、可笑しみにあふれ、そしてやがて物哀しくなる。ジリリリーンなどの擬声語もオノマトペというそうです。どうもオレはよく判っていない。

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トロールの森
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by docore | 2009-11-23 01:48 | 月を運ぶ
住友文彦
・映像はあくまでも道具である。というところに立っている。
・制度のところに、もっと根本的な問題がある。

なんやかんやと、問題を掘り下げつつも、掘り起こせ切れていない感じがするのは、港町だからだと思う。
波止場に打ち寄せては返す波をつかみとろうとするのが、住友ディレクターなのだろう。
はなから、あとあじが悪い気がするのは、決して時代のせいではないとは思うのだが。

ぼくの立場からは、「CREAM」がフェスティバルでなくてもかまわないし、そもそも「映像祭」なんてものがなくてもかまわない。あれば、なんらかのメリットはあるのだろう。そして、無理やりにでも執り行っておかないと、出会えない映像作品群があることも事実だし、違和感のある空間で経験する映像体験にも可能性は感じる。

祝祭的な空間・期間において、体験する「映像」というものとの距離の取り方を体験するためにも、そろそろ、横浜へでかけようと考えている。

今日かな?

「CREAM」


動画はインディー・メディア ?

問題は
問題は、果たしてこれで情熱を共有できたのでしょうか?
(藤幡正樹 : ARTitの公式ブログより。作品撤去の顛末について・)
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by docore | 2009-11-03 09:57 | 月を運ぶ
SWOON
月を運ぶというカテゴリーには、人の作品について感じたことを書いている。
もちろん、自分のことをひとまず棚にあげて、だ。
三ノ輪から、思い立って、違う道を歩き出し、あらかじめ聞いていたのとは違う商店街を歩き、「砂場」で日本堤の方角を訪ねる。この「そばや」はかつて小川てつオ親子と入った「砂場」だ。店主が小さなスケッチ帖を見せてくれたことを思い出す。その時に、絵を描くのが趣味だと訴えた店主も考えてみれば10数年のときを経たのだ。ひらたくいうと、老けていた。
そう、BANKARTの代表者になってしまった池田や、昔、恵比寿で「P-HOUSE」を開いた秋田とかそれぞれ個別に三ノ輪の異常に安い五階建て空き物件を見に行ったのは、「あれは いつのことだったか・・・?」
五階建てで、25万円。この情報は小川の兄である恭平からもたらされたものだが、取り扱い不動産へ何度かたずねているうちに、20万円でいい、ということになった。我々が共同で借りるのをためらっているうちに、弁当屋さんが借りることになったことまでは覚えている。


日本堤と言っていいのか、山谷のドヤ街商店街といっていいのか、その何故か通るたびに、名古屋の大須あたりを思い出してしまう商店街の店の壁にSWOONが作品を残している。
作品を残す、という言い方もまずいので、「態度を表明している」と言い換えよう。

MOMAを通過して、なおもまだ、このような場所に作品を提示できることに、SWOONのバイタリティがある。噂にはちょこちょこ聞いていたが、きりえを貼り付ける手法が、山下陽光や、フランスのJR、そしてアーティストランのギャラリーを運営している高須健市らと「通底」している。IRAの人たちも、すでにこの手法はあみ出していた。

紙をのりで壁に貼る。

これは、声に出して読みたいフレーズだ。

さて、SWOONの日本堤での作品に対峙して、思ったことは、「閉鎖された酒屋のシャッターが奇跡的にも開いたならば、「作品」は下半分がびりびりと破れる。連想するのは、財産差し押さえの封印の仕方だが、SWOONが封印したものは、何だったのか?うつむき加減で歩くと、ごろごろと人が倒れこむように寝ている商店街で、その目線で作品に対すると、乾ききっていない糊が路上に滴り落ちている。等身大の紙。文様。すこし古い、節度をもった技法で仕立てられている。その絵柄の内容の方を読み取らなければならないのだろうけれど、その地として選ばれた壁面、そしてそれが立地している条件の方が、こちらの体にビンビンとシグナルを出してくる。」

なんとも言えないが、「見に行って 良かった」

声を大にして言いたいが、「うらやましいな。嫉妬している。」


SWOONの今回の日本での仕事は「国宝級」だと思う。文化遺産というか。
http://justseeds.org/
つとつとと気になる、オルグ。ジャスト・シード。日本で、これにあたる集団はどれだろう?
そうはいっても、写真(映像)と絵画(グラフティ)はどこかで対立してしまうものだが・・・。
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by docore | 2009-10-31 09:30 | 月を運ぶ
現代美術製作所
入り口の扉を閉めつつ、痛々しい柵に誘導されて、空間に導かれる。
壁にかけられた黒い布には社会運動の現場の記録が転写され、その下のトラメガからは「声」がより象徴的に響きだされている。鉄筋の先端を鋭角に削りあげた侵入を防止する攻撃的な柵はすいぶんと低い位置に設置され、社会の中での防御するべきものを問いただすと同時に、防御の意味自体も問う。

青いプラスチックの板は「青空」のメタファーである。と言い切りながら矩形に切り取られた青(空)はビルの隙間から見える空景(GAZE)である、と思い直してみる。
そこへ藤井はさっそく飛び込み、青空を体当たりで割る。
砕けた青い破片は散らばり、一つ一つに金網や白い壁や天井を写しこんでいる。
青空はソーラーシステムで働く小さなデジタルビデオカメラにより監視されている状態で、その下には「NO ART」そして「NO TOKYO」と続くのか。
その言い回しは、SONYのおかげで、アートがなければ東京じゃない。と自動翻訳が頭の中でなされるが、気分的には、「アート いらない」「東京 いらない」という響きに変わる可能性もある。

奥の部屋で上映されている映像作品をまっすぐに鑑賞し続けれらる人がどれほどいるのだろうか?
私はおりしも、42日間の勾留を経て一時的に保釈された身で藤井 光の展示を見たわけだが、身につまされる感覚が邪魔をして素直には映像から流れてくる抗う声に同調するのは難しかった。
これはまた、面倒なことではる。
だがしかし、藤井がとる態度はこの世界の力のありようを問うものであり、その問いを突きつけてゆくことの出来る力が藤井の映像のスタンスにはある。


それにしても、空間の中でこれほど青と黒が印象的に配置されているのを経験するのも珍しい。
ニブロールの矢内原くんが徹底的に黒と青でファッションショーを競技場で展開したのを見たとき以来だ。
それからというもの、青と黒が近づくと矢内原くんのことを思い出すようになってしまったが、今後はこの空間の光景を先に思い出して行くのだろう。

現代美術製作所 藤井 光 「芸術 起源 デモクラシー」  2009年9月19日(土)~10月4日(日)

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by docore | 2009-09-21 03:45 | 月を運ぶ



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