全8ページの書類のうち、最初の一枚が見当たらないまま、朦朧とした頭で英文を読み込む。
うすらとしかわからないけれど、追悼作品を送らねばならない女性がフルクサスのメンバーにインタビューをしているという内容だ。なんで最初の一枚が無いんだろう? ジョージとあるのは、ジョージ マチューナスのことであろう。最後まで、フルネームでは出てこない。 白血病で死んだ彼女がエメット ウイリアムスにインタビュー形式で質問を愛情と懐親の観を込めて質問をしているさまが、文面から美しく浮かびあがっている。 禁を犯してウキィペディアを紐解くと、彼女は数々の重要な本を出版し、そしてアンブレラという記録手段を持っていたらしい。 アンブレラ。 すでに、その語を眺めていると、クリストよりも、「アーンブレラァ ♪」と与太郎さんの歌声が聞こえてくる。クリストのアンブレラを水戸へ見には行ったが、西海岸で同時にやっていることとか、田んぼに傘。とか、地形を変えるとか、だんだん考えてゆくのが面倒になってゆく、その野外インスタレーションの組織的な幻滅さを感じ入って、どうも尻の座りが悪く、見学用のバスに揺られていたことを思い出す。 出版、記録、表現と考えを巡らしてゆくと、うかびあがる一人の男が、いて、 彼からもらった一枚のガリ版片を使って、ひとつの大きな仕事をしようと思う。 天井からガリ版原稿が垂れ下がっていて、そのハトロン紙越しに来訪者の肖像写真を撮る。 そういうことを「ザ 搬入」後の横浜ZAIMでフェスティバル期間中にやろうと思う。 天井が低いのと、極めて事務的な間取りなので、そういうことを思いついているのだろう。 そして、組織化というものに対する、ほのかな反発心の表れとして。 メンバーに内緒でホームレスの格好で舞台に立って、掃除をして歩く振りをするこだま和文のことなどを思い出しながら。 山下陽光からもらったガリ版新聞の そんじ たのか、それが大きな宝物なのか、いまだに俺にはわからないが、この作品がどこか違うところへと連れて行ってくれる はずだ。 ズコット感覚:
by docore
| 2009-02-13 03:42
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