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Uボートは 陰毛を   刈る
新宿眼科画廊 ~3月30日

■ 2011年3月25日(金)~30日(水) 12:00~20:00 (初日のみ18時開場 / 最終日~17:00)
* オープニングレセプション:2011年3月25日(金)18:00~20:00
■ 「Uボートは陰毛を刈る」
■ 貝塚歩 / 堅田好太郎 / 桐川典子 / 伏木庸平

なんとなく、まちわびていた気がする。
去年の夏ごろに、アイランド ラピュタで経験した途中経過の展示を横目で見ていたので、現代美術の範疇の「映像表現の可能性」を感じていたのだ。
感じていたから、待ちわびてしまった。
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待ちわびて、会えたのだから、今は何も言うことはない。
東北関東大震災の影響で節電モードの新宿の街は、今回の展示のために照明を落として待っていてくれた。行き場を失ったニンゲンが行きかう街として、新宿は機能している。
新宿文化センターへ続く道は俺にとってはけもの道で、普段はあまり利用しない。
四半世紀前に、歌舞伎町でそばやと風俗の店にかかわっていた時代にも、あの道は遠慮がちに通っていた。なぜか?
そんな道の見落としがちな物件に、新宿眼科画廊はある。
オーナーの田中さんが、画廊を拡張しようとしていた頃に、トイレで何か、やらせてよ。
と俺はなかば無理やり、そして大きな確信を抱えて、頼み込んだのだ。
(確か彼女は歯の治療で、日々朦朧としていた)
トイレで何かやる。というのは明確な、マルセルデュシャンへの返礼である。
とにかく、「便器」に、彼の反芸術性がつくりあげた芸術性に対して、なんらかの返答の
意思表示をしたかったのだ。「模倣」を超えて。

あとから知ったことだが、そのトイレのしつらえというか、トイレの色合いは中崎 透によるものだった。
と誤解していた。後日本人から直接指摘された。

まぁ、それはそれで改めて考えるとして、
アムステルダムから戻ってきて、えいや!と 
俺は作品を設置して、それは、新宿のトイレの丸い部分に反逆説的に、反反射的に輝いていると思う。
いつか、その鏡の真ん中にいる、中平卓馬さんも、この空間内の逆説性について言及してくれるはずだ。

待ちわびているうちに、街は待ちくだびれていて、まちぐずれてしまったかのかもしれない。
そんな街の中で、どう
間違えない待ち合わせをこれからしてゆけばいいのか ・・・ ?






〔展示概要〕
ここに集まる4人は、2010年5月から美学校の教程「倉重ゼミ/映像表現の可能性」
(講師:倉重迅[アーティスト]、阿部謙一[編集者])を受講する者たちです。
この約1年間、各人が制作と自他の作品分析の繰り返しを通して、
理論と実践の両面においてのレベルアップを図り、現代の美術の在り方を模索してきました。
本展は、その思考の痕跡と成果を外部に向けて発表し、
世界に対しての新しい認識の方法を呈示しようとするものです。
貝塚歩は、自分の内面世界を情動的な筆致によって曝け出し、
揺れ動く感情の断片を掬おうとしてます。堅田好太郎は、
身体性や変態性をテーマとした自身の創作行為を「他者とのセックス」だと捉え、
そこから外部との関係性を測ろうとします。桐川典子は、
過去の自分を弔う為の個人的な儀礼を演出します。
そうすることで現在の生を再認識すると同時に、
もしかしたら他にあったのかもしれない生との決別を行います。
伏木庸平は、よくわからない「遊び」に、観賞者を突然付き合わせる「いたずら」を仕向けることで、
「時差ぼけ」に似たような感覚を喚起しようとします。
私たちは、世界のほんの一端しか見ることができません。
見えない部分を見るためには、ものの本質や実体を覆い隠しているものを刈らなくてはなりません。
この展覧会が、自己の深海に沈潜するだけの潜水艦ではなく、
時に奇襲攻撃も仕掛けるということを証明できれば幸いです。


この展覧会は「接吻」である。「接吻」とは、三島由紀夫がごく若い時分に書いた掌編のタイトルだ。
登場するのは、若い詩人と彼が詩作の友とする鵞ペン、
そして絵描きの女性と彼女が用いる絵筆くらいで、この4つの関係性が、
どこか本展を構成する4人の作家を思わせる。
そもそもこの見立てが見当違いだと誹られてもかまわない。
それでもひとついえるのは、これらのモチーフはすべて芸術を生むものの謂であり、
ここに集った作家たちもまた、
それぞれの方法で表現を模索する生き方を選んだ「アーティスト」なのだということである。
なお、「接吻」はその結末において、詩も絵も完成を俟たない。
この展覧会には、それさえも象徴的だと思えるようなポテンシャルを秘めていると信じている。
阿部謙一(編集者)
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by docore | 2011-03-26 06:43 | 月を運ぶ
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