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しはんせいき 近代美術館でのこと
天井からレーザー水準器が床に照射されている。
たくさんのレーザーの発射点は直線上に並んでいる。

赤いレーザーの光は床の上で平行線を作る。

矩形の赤い縞。
結界を結ぶように創られたテリトリーは
ダムタイプが立ち上がった時の、ある空間のサイズを思い出させた。

縮こまった25メートル・プールのような。

どこにでも納めることのできる、空間を実験しているような、初期のダムタイプの空間把握は
古橋悌二の欲望にあわせたサイズだったのか?

今日、近代美術館のある一部屋で、そのサイズが浮かび上がり、思い出した。
古橋が死んだ後に、ジョニー・ウォーカーに頼まれて、追悼の展示を三田村と組み合わせたことを、帰宅後思い出した。
思い出した。
あの時、いろいろと複雑なことを仕掛けたが、蝋燭の灯をコンクリート壁にしつらえ、ぽたぽたと蝋が垂れるままにしたことを。
思い出した。
赤い蝋燭。

もちろん、日本の現代美術の唯一のスーパースターがエイズで死亡したことは、今となって気づいたが、極めて詩的な事件だった。

四半世紀たって、市販性器と誤記してもだれも気づきはしない。
そういう時間の邂逅を得て、ビデオカメラを操作するドラマツルギストの横で、開演時間に遅れてきてしまった俺は、しつらえた暗闇に眼をならす間、椅子に座りながら、気持だけは起立していた。
山中 透がダムタイプだったことを俺は知らないが、リズムを作らない音楽にのめっているのも良かったし、それは不可能だとは思うが、のめっていることじたいに文句を言える人は誰もいない。
そういうことの連鎖系を組み込んでいくことが、ダムタイプのあの頃の時点での役割だった。

ダムタイプ。
そういう命名とあの頃の古橋の態度にすべてははじめから刻まれている。
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by docore | 2010-08-01 01:34 | 月を運ぶ
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